「ジョブ・カード講習」というものを受けてきました。
私はすでに、キャリア・コンサルタントの資格を持っているので、レクチャー部分は不要で
1日7時間の講習を受講し、実践的なジョブ・カードの作成という部分を学んできました。
「ジョブ・カード制度」
↓ をご参照ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/nouryoku/job_card01/index.html
これは、「正社員経験が少ない方などが正社員になることを目指して、ジョブ・カードによる
きめ細やかなキャリア・コンサルティングを通じ、企業実習と座学を組み合わせた実践的な
職業訓練(職業能力形成プログラム)を受講させ、訓練終了後訓練実施企業から評価結果
である評価シートの交付を受け、ジョブ・カードに取りまとめて就職活動やキャリア形成に
活用する」ための制度です。
「新卒」と言われる花の時代に社会情勢のために非正規雇用での就労を余儀なくされた
場合、その後の職歴が弱く、なかなか正社員に転職するのは難しいです。
そのスパイラルに入ってしまうと生涯年収は低いまま、収入に不安を抱え、世帯を持つこと
すら尻込みしてしまう、という悪循環があるのは事実です。
でも!
「正社員になることを目的に」キャリア・コンサルティングをするというのがどうにも私には
しっくりきません。
正社員にさえなれれば、幸せなのでしょうか。
自分や仕事の見直しは正社員になるために行うのでしょうか。
個別の価値観を云々したいのではありません。
お国の掲げる目標が、これかい、と思うのです。
正社員だっていつ何時、職を失うかわかりませんよ。
まして、パートタイム労働法が改正されて待遇の差を埋めなくてはならなくなり、労働契約法が
改正されて、無期雇用契約者というくくりも生まれ・・・。
正直、非正規社員の待遇を引き上げるよりは、正社員の待遇を低くする方向で対応しようとする
企業もあるでしょう。
待遇だけ考えていたらおかしなことになりますよね。
大切なのは、正社員が優遇されてて安定しているから目指す、ということではありませんよね。
自分に合った働き方ができるか、そして、個人においては求められる人材であるか、ということ
ではないでしょうか。
身につけたいのは、エンプロイアビリティです。
イマイチ、心から賛同できない制度ですが、ジョブ・カード作成の過程で見えてくるものがあると
いいと思います。
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