素晴らしいハキリアリの業務分担

 

昨日のテレビ番組で、パナマのハキリアリを取り上げていました。 

女王アリは4㎝もあるそうですが、それ以外のアリは2mm~。

「~」というのは、同じ種類でありながら、体の大きさが異なり、また役割も異なるので。

 

生活の糧は、巣内で栽培するキノコだとか。

丁寧に湿度管理をし、巣内を清潔に保っています。

 

巣内にはこうした食料を管理するもの、

幼虫の世話をするもの、

ゴミだし係のアリらがいました。

 

そして、キノコを栽培するために、

身体の倍もある葉っぱを切り出し巣に運ぶアリがおり、

この無防備に歩くアリを守る身体の大きなアリもいます。

葉の上でハエを払う係のちょっと小さめのアリもいたり、

通り道の障害物をどかすアリも紹介されました。

 

このようにしてなんと30種もの役割分担がされているそうです。

 

更に感動にも似た驚きを感じたのは、雨上がり、雨宿りの葉の下から出てきたアリたちは、

いつもの業務分担を一旦横において、皆でいつもの道を整え出したことです。

道を整えた方が410倍も作業がスピードアップするという調査結果もあるそうです。

 

平時は自分の役割をこなし、非常時には優先事項に取り掛かる。

目的がぶれなければ、優先順位がわかるのですね。

仕事の効率を考えた連携は素晴らしいと思いました。

 

思考やコミュニケーションの方法はヒトとは異なりますが、

この仕事の仕方はむしろ見習いたいですね。